休載P4A 【 My happy definition】
第10章 熱帯天国(アニメの7話)
「僕は自分に正直に生きたいんだ」
マッスルポーズを決めると、あたりに雷のような電撃の技が降り落ちてきた。
「こんなの立ち悪く暴走しちまってるだけだ!
いくぞっ」
私たちはペルソナを召喚し、千枝と雪子・悠と陽介くん二手に分かれてまずは巨漢を倒すことに決めた。
私はクマさんと4人の後ろに立ち、まずは防御力をあげるスキルを使い、様子を見ることにした。むやみにスキルを使えば、疲労が蓄積されスキルが使えなくなってしまう。
「悠、千枝たちの戦っている敵は回復を使えるみたい。先に倒したほうがいいと思うから、お願い手伝って」
「わかった、ラクサーシャ」
順調に千枝たちが戦うシャドウは弱っていったのだが、隙を突かれたのか陽介くん、それに悠までがきゅっとおしりを触られつつ怪しげな言葉を嘆かれ、毒状態になってしまった。
「毒状態クマ!ルナちゃん、どうしよっ」
「できるかな。お願いラメトクっ」
たちまち2人の状態は元に戻り、戦闘再開できた。
「おお、ルナちゃん助かった」
「とどめだっー」
トモエの一撃によりなんとか回復を使うシャドウを倒すことができた。この勢いのまま一気に残りのシャドウを倒し巽くんのシャドウへとたどりつくことができた。
「ふふったいしたことないねっ」
先に2体のシャドウと戦ったために、私たちの体力と気力が大きく消耗してなかなか巽くんシャドウへ大きなダメージを与えることができない。
「痛いっ」
びりびりと絶え間なく電撃をくらわされ、回復する余裕もなく、立っているのがやっとな状態だ。
「悠っ!?」
みんな立っているのがやっとなのに、彼は巽くんをかばうように立ち向かう。
「さぁ、最後の発するタイム~」
すると、先ほどの使っていたペルソナよりも大きく強そうな気配を感じるペルソナを召喚した。
「また、違うペルソナ。すごい」
「ヤマタノオロチっ」
悠の足元には、預かっていたうさぎのストラップ。巽くんも気づいたのか、悠に話しかけていた。
「悪いかよ、男のくせにこんなの作っちゃ」
「かわいいな」
「か、かわいいっ」
巽くんだけでなく、シャドウの彼までもかわいい、の言葉に強く反応した。