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休載P4A 【 My happy definition】

第10章 熱帯天国(アニメの7話)




テレビの中へと戻り、早速クマに巽くんの作ったうさぎのストラップを渡してみた。犬のように匂いを嗅ぐと、クンクン嗅ぎ分けながら巽くんのいるであろう場所まで案内をしてくれた。


「クマさん、ありがとう」
「ルナちゃんのためなら、あんな匂いからこ~んな匂いまで嗅ぎ分けるクマ!」
「どんな匂いだよ」
「ヨースケはしっし!クマはこれからルナちゃんを逆ナンしなきゃいけないクマ」
「逆ナンはもういいのっ!」

逆ナンのワードに反応する雪子。周りはやれやれといった感じで、とにかく何買ったみたい。でも雪子がいないときに聞かないと、私まで怒られちゃいそう。



「それにしても」

なんだか目に入れちゃダメな気がして、クマさんを見ていたのだけれども。悠の一言にみんなが巽くんが待っているであろう、男子専用と垂れ幕がかかっており、和風な建物でできた戦闘のようだ。

「あれ、メガネもらったばかりなのに、曇っちゃう」
「ね、メガネ拭きなんて私持ってないよ」
「にしてもあちーなぁ、これじゃまるで…」


建物から怪しげな音楽と一緒に男性の声も聞こえてきた。すると男子二人の顔色が青く染まってしまった。

「俺行きたくねーぞっ」
「…言ったら、ヤバイ」

嫌な予感というのか、不気味な感じがこっちにも伝わってくる。巽くんを助けたい気持ちは強くあるのだが、なにかこう取り返しのつかなくなる、というのか。

「何か、大事なもん失うってー!」
「うるさいっ、ほら行くよ」
「うん、陽介くんがんばろ」
「鳴上くんも行こう」
「ですよね」


建物の中に入ると、さらに熱気がすごくなり、サウナのよう。すると、たちまち太った警官のような人に囲われてしまった。

「シャドウクマ!」
「よーし、まかせて」

千枝のペルソナがき散らしてくれたが、彼女も少し傷を負ってしまった。よし、私の出番かもしれない。

「千枝、回復するよ」
「おお~ルナのペルソナの回復すっごいね。
あの時気にしてなかったけど、すぐ怪我が治っちゃう」


どうやら私のペルソナのラメトクは回復系のスキルが得意のようだ。そのため攻撃面ではあまり役に立てそうにない。ただ防御力アップなどのサポート系のスキルもあるようなので、長引きそうな戦闘には積極的に使っていこう。


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