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休載P4A 【 My happy definition】

第9章 おにいちゃん(アニメの6話)





お父さんが帰宅し、ゴールデンウイークに遊べなかったからと言って、菜々子とおそろいのゆるいカモノハシのイラストが描かれたTシャツをもらった。

「なにこれー!ヘンなのーっ」
「菜々子とおそろいだよーやったね」
「わっ!ほんとうだ!こんどはこの服きて、ジュネスいこうっ」
「うん、ペアルックだね」
「おお、喜んでもらえてよかった」


そして悠にはハイカラな水着がプレゼントされてた。悠は何でも着こなしてしまいそうだ。気に入っているようで、お父さんのセンスはすごいなぁ。




―――5月6日

もうすぐ定期試験があるため、陽介くんから呼ばれて勉強会をすることになったが、すぐに事件の話へと変わった。

被害者を参考に何か接点があって攫われたのではないかと考えるも、雪子までなら女性・山野アナに関わっている、と搾れたものの。父が被害にあったことで、この2つの接点が関係なくなってしまう。


「私、玄関のチャイムが鳴って出たところまでは覚えているんだけど、顔までは…」

「私は、父がいきなり訪問してきて、びっくりしちゃってて、よくその時のことは覚えていないんだ。父とも別の部屋にいたの」


考えるも、特に新しい発見はなく、引き続きマヨナカテレビのチェックを欠かさずにすることとなった。



試験まであと少し。いろいろと忙しくしていたので、気合を入れて勉強した。あまり一夜漬けよくないっていうけれど、点数とったもの勝ちでしょう。




「私はいい感じかな、8割はいってそうだ、よかったー」
「俺は、まあまあでした」
「はははっ、便利な答えだな」
「おねえちゃんすごいねっ」


成績は上位を押さているので、このままをキープしたいものだ。雪子に抜かされるかな、とたまにメラメラと対抗心を燃やす雪子を思い浮かべる。すこし天然な面を感じさせるが勉強がとてもできるので、数学なんかは教えてもらうことがある。これに関しては、わかりやすく教えてくれてとても助かる。


ふとテレビを見ると暴走族と不良といい、巽完二くんが写っていた。見た目は怖そうだが、たしかそんなに悪い人ではなかった記憶がある。だがあいまいな記憶なので変に話すことはやめ、そのままテレビを見ていた。



何日か後、雨の夜。マヨナカテレビは荒い画面映し出した。少しだったが男っぽい影が見えた気がする。



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