休載P4A 【 My happy definition】
第6章 不良くん(アニメの5話)
それはすぐだった。
「もしもし、おとうさん?」
『朝早くに悪い、すぐに知らせてやりたかったんだ。
お前の友達だって言っていた、天城雪子さんが無事見つかった。無地なんだが、どうもひどく疲労しているみたいで、少しの間は学校を休むかもしれんが、よかったな』
「ほんとう!?ありがとう、お父さん!
すごく心配していたから・・そっか、無事だったんだ」
『そうだ。今日は帰れそうだから、#ルナの飯、楽しみにしている』
「うん、わかったよ。気をつけて帰ってきてね」
久しぶりに早起きしお弁当を作ったかいあった。ルンルン鼻歌うたいつつ、青色と藤色のナプキンでお弁当箱を包んだ。余ったおかずに3人分の目玉焼きを焼いてそれぞれのお皿に盛り付けた。
「あれ、千枝来てる!おはよう。
雪子、無事だったんだね!」
「ルナー、おはよ!そうなんだよ!!」
お手洗いに行ったタイミングに千枝が来ていた。千枝もとても喜んで、お父さんから電話で言っていた通り、何日か休みになるそうだ。
「千枝が言うなら、雪子はもう安心だね」
「ようやくもとの学校生活に戻るよーっ」
放課後、悠くんは千枝の頼みがあるみたいで用事を済ませてから、そのあとはまっすぐ帰ってくるようだ。
「陽介くんと帰るのなんだか久しぶり」
「そうだな。俺、最近悠たちと集まってるからな」
「楽しそうで何よりだよ。悠くんに友達出来てよかった!」
「#NAME!#ちゃんは悠のお母さんかよ!」
「心配だったからね」
「否定しないのね!!」
陽介くんはこれからジュネスで手伝いがあるようなので、ジュネスまで一緒に向かい、そのまま今晩に使う食材を買った。
お給料もそろそろ入るので、奮発してすき焼きだ。お父さんに悠くんと男の人が二人になるので、いつもより多めにお肉を用意しよう。
そして、この判断が正しかったのはすぐわかった。