休載P4A 【 My happy definition】
第6章 不良くん(アニメの5話)
「ただいまぁ~」
「帰ってきたー!・・・あぁっ」
菜々子が少し固まると、居間に足立さんも入ってきた。
「こんちゃーっす」
「久々に上がり時間が一緒になったんで、送りがてら連れてきたんだ」
「ルナちゃんのご飯食べれるってんで、ついてきちゃいました!」
「多めに買っておいてよかった・・」
私のぼそりとこぼれた呟きに、悠くんが笑った気がした。
「一緒になるのを分かった時に連絡入れておけばよかったな、すまん」
「ううん、せっかくの鍋料理なんだし、みんなでつっつこ」
5人で座るとさすがにテーブルも狭く感じるが、みんなでいただきますと手を動かし、お皿とテーブルがぶつかりコツンという音も心地よく聞こえる。
「それにしても天城さん見つかってよかったね。でもまだ、すべてがクリアってわけじゃないんだけどねぇ~。天城さん、いなくなった間のこと覚えてないっていうし、なんか怪しいっていうかっっぃだだ」
またしゃべりすぎてしまったのか、足立さんはお父さんいパンチされていた。どうも口より先に手が出てしまう。
「まぁ、失踪事件はひと段落したんで、ゴールデンウイークは久々に休みが取れそうだ」
「ホントッ!?」
菜々子がすぐにジュネスに行きたいと答えた。私も2日ほど休みの日があるので、お父さんに相談してみよう。悠くんの予定も大丈夫そうでよかった。
久々にみんなで出かけれるのは本当に楽しみだ。
「って、私たち話してる間に、足立さんお肉食べすぎっ」
「いや~おなかいっぱい!ごちそうさまでした~」
5人での食事の時間はあっという間に過ぎていった。汁だけ残った鍋は寂しさを感じさせる。