休載P4A 【 My happy definition】
第5章 乙女騎士と籠の姫(アニメの3話4話)
4月6日
土曜日、今日も雨だった。でも明日からは晴れるみたい。
目が覚め、携帯を見てみると夜中に千枝から連絡が入っていた。
「え、雪子、いないって??」
メールの中身はとても驚くものだった。夕方までは雪子が確かにいたはずなのに、夜にはいなくなっていた。
「もしもし、お父さん?お仕事中ごめんなさい」
『あぁ、どうしたルナ』
「あの、答えれなかったら、言わなくて大丈夫。
天城雪子って、何か情報がいってないのかなって、友達なの」
『今回だけだぞ。捜索依頼が、ご家族の方から依頼された』
「えっ」
『必ず探し出す。心配するな。
悪いが、もう切るぞ?』
「う、うん。お願い」
電話が切られた携帯を強く握りしめた。
雪子は大丈夫、大丈夫。
「悠くん、いってらっしゃい」
「ルナさん、菜々子、いってきます」
今日は陽介くんと千枝とジュネスで会う約束をしていたみたいで、出かけて行った。また誘ってくれたが、菜々子と留守番することにした。
「お姉ちゃんもお友達のところにいっていいんだよ?
菜々子、お留守番得意だもん!」
「そうなの?じゃあ今日は菜々子のその成果、みせてもらおうかな」
「せいか?わかんないけど、まかせて!!」
菜々子はきちんと玄関のカギを施錠したのを確認し、ほめた。そのあとは一緒に洗濯物をし、一緒にお昼ご飯を食べた。
昼過ぎにメールの着信音があり、千枝かな?と見てみれば足立さんからだった。
どうやら悠くんと陽介くんが偽物だが刃物をジュネスで振り回していたようで、警察署で補導を受けたとか。
「悠くん、意外とお茶目さんなんだね」
「そうなのー?おてんばさんなの?」
「お・ちゃ・め・さん」
「おちゃめさーん!」
語呂がいいのか菜々子は気に入ってくれたようで、落書き長にも頑張って書き残していた。