休載P4A 【 My happy definition】
第4章 思い出の暖かさ(アニメの2話)
4月15日
「今ね、変な男が雪子に声かけて、デートのお誘い?かな。でもちょっと気味悪いっていうか」
「え?そうなの??大丈夫雪子?」
「え???デート?そうなの?」
え?って尋ねたことを、同じく不思議そうに尋ねられるとは思わなかった。こちらがポカーンとしてしまう。
「天城も罪作りだよなぁ。
俺も去年バッサリ切られたもんね」
「あれ、陽介くんそうだったの」
「ルナ知らなかったんだ。少し有名になってたのに」
「うん、陽介くん転校してきた頃、私にだいぶジュネスでバイトしないかって「わあああストップストップ!!」
バイトするきっかけの話をしようとしたところで、陽介くんに止められてしまった。千枝の怪しいやつを見るような、冷たい目線が陽介くんを刺す。
「そういえば、花村は小西先輩が好きなんだっけ」
「おー鳴上ナイス!そうなのそうなの!!
でも、なんかさ、昨日からメールしてるんだけど、返事が来ないんだよなぁ」
はじめは嬉しそうに早紀先輩のことを話したが、昨日から連絡がつかないと・・暗い気持ちになっているところに、外からパトカーのサイレンが。たしか、つい最近にニュースで生田目太郎という市議会議員秘書と不倫の関係であった山野真由美がテレビアンテナに吊り下げられた形で死体となっていたと、報道されていた。
なんだがとても嫌な予感がする。