休載P4A 【 My happy definition】
第3章 暖かな香りが花開く頃 (アニメの1話)
「えーールナバイトなのー
せっかく花村にビフテキおごってもらえるのに!」
「あはは、よかったじゃん。一応食品売り場だけど、同じ建物に私はいるんだし」
「フードコートでバイトしてくれたら、、たこ焼き一個くらいおまけしてもらったのにっ!」
「千枝ってば、ルナはたこ焼きじゃないのにっぶっふふ」
雪子のよくわからない笑いのツボが発動し、バイトへ向かった。どうやら千枝の話では、陽介くんと鳴上くんもいるようだ。二人と仲良くなれるといいな。
「あ、早紀先輩!これからバイトですか?」
「こんにちは、そうだよ~この方向だとルナちゃんもね。一緒にいこう」
「はい!」
「あ、先輩、陽介くんどうです?順調?」
陽介くんが紹介してくれて、なんとなく知っている人だった。けれど数少ない同じ高校に通いジュネスで働く者同士で早紀先輩とは仲良くなった。
「うんー、いろいろ誘ってくれて、楽しいよ。
こっちも明るくなっちゃう」
「陽介くんいつも明るいですもんね!
先輩のこといつも話してくれますよー」
「えっ、ちょっと変なこと言ってないよね!?」
「幸せのおすそ分けしてもらってるだけですよ」
「もぅ、はぐらかしてー」
楽しく話していると、あっという間にジュネスについてしまった。早紀先輩はフードコートなので入口のところで別れて、私は食品売り場のバックヤードへと向かった。