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休載P4A 【 My happy definition】

第17章 お出かけ(オリジナル)




「なんか職場で気を使ってくれてな。
2日だが連休がもらえた、その…どこかいきたいところでもないか?」



もともと口数少ないお父さんだが、今日は特にだった。ようやく開かれた口からはうれしい言葉が聞こえた。


私たちも追っている事件のためほぼ毎日仕事詰めなお父さん。休みの日でも電話がくるとすぐに警察署へ飛んで行ってしまう。


「ジュネスがいーっ」
「菜々子は本当にジュネスが好きだな」
「うんー!この前もお姉ちゃんとお兄ちゃんとね、買い物したの」
「だったら、別なところでもいいだろ。ルナは何かないか」
「水族館とかは?
…ちょっと遠いけど、電車でもいけるから」


口に出して、はっと気づいた。せっかくの休みに長距離の運転なんて、休めないのではないか!電車もいけるには行けるが、そんなに本数もないからバタバタと忙しくなりそうだ。


「水族館、俺も行きたいです」
「お前もか。最近暑くなってきたし、いいかもしれないな。菜々子どうだ?」
「行きたい―!クジラさん、見れるかな」


菜々子は自分の部屋から落書き帳を持ってくると、クジラやイルカなど海の生き物の絵を描き始めた。


「あとな、お前たちがよければ、足立のやつもつれてっていいか?俺とよく一緒に飲んでるからって、あいつの休みも重ねて作ってくれたんだ」
「私は構わないよ、足立さんおもしろいから」
「うん、菜々子もいっしょに行きたい!」
「俺も大丈夫です」



ひょんなことからみんなで水族館へ行くことになった。ぷち家族旅行でうれしそうな菜々子を見ていると自分まで楽しみが伝染して、大した量にもならないのに何日も前からカバンに荷物を詰めて整頓をしていた。




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