第11章 万華鏡
結局、30分で行けたのは、三分の一程で、漸くグラスのケーキに差し掛かるくらいだった。
掘っても掘っても出てくるアイスとホイップは、なかなか重みがあり、時々フルーツを挟まないとキツかった。
ブラックコーヒー2杯を飲みながら誤魔化し誤魔化し食べたが、やはり時間的にはキツい。
「お腹いっぱいだー……」
「あとは食える、よく頑張った」
珍しくが量を食べたのには驚いた。
少しは体調がよくなったのかと思うと、こちらも嬉しい。
時間には間に合わなかったが、完食割引なんかもあるらしく、思ったより値段は張らなかった。
が出すと言って聞かなかったので譲ったが、どうにもむずがゆい。