第8章 現実逃避行
『ねえ、さすがに迷惑だと思わない?
居候までさせてもらってさ』
『今日だって、鞄2つとスポーツバッグ持って来てたんだよ』
『そこまでさせて、続けたいの?』
『君が足枷にならないで欲しいんだ』
『スポーツ推薦も、掛かっているんだよ』
『……先生、お盆休みは、…牛島くん、部活、お休みなんだって……。
一緒に、花火見に行こうって…誘ってくれたの……』
『ああ、いいね。
でも、向こうも折角の休みなんだから、ゆっくりしたいんじゃない?
大会もあるだろうし』
『……っ!
そ、そう、だよね……。
私、邪魔、だよね……?
う……うぅ……いらない、よね…っ』