第6章 VS海軍
何処かの海上にて。
「あ~、やっぱ海はいいな~。な、フローゼル」
「フロ~」(そだな~)
オレンジ色の鼬の上で寛ぐ少年が。その肩には、海鼠のような生き物が乗っている。
「ごめんなナマコブシ。巻き込んじまって」
「ぶし」(平気だよ)
「にしてもさぁ、いくら絶交したからって手配書載せるか普通?しかもALIVEONLYって、どんだけ必死なんだよ」
少年の手には手配書が。
「ま、彼奴らの正義にこっちがいちゃもんつけてもしょーがない。こっちはこっちで自分達の正義を貫くだけだ」
少年達の目の前に広がる海は何処までも果てしなく続いている。
「さぁ、探しに行きますか」
――俺達をこの世界へ引摺りこんだアイツを――
シアンそっくりの顔は、何処までも果てしなく続いている海をじっと見つめていた。