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蒼海の愛し子

第6章 VS海軍


「...シアン?」
「マルコ、アレ、うちらにやらせてくんない?」
「は?」

「世話になりっぱなしっつーのも気に食わねぇし、マジで危なくなったらここに戻る...駄目か?」

シアンの真剣な目の光に、マルコは折れた。

「わかった...但し、無茶だけはするなよい」
「おう...サニーゴ、ペリッパー、」
「サニ!」(OK!)
「ペリ!」(うん!)
「ポケモン海上レスキュー隊、出動だ!」

サニーゴを頭に乗せ、ペリッパーに飛び乗るシアン。
そのままペリッパーは一直線に軍艦へと突き進んでいった。

「...マルコ、いいのかよ、シアン一人で」
「シアンなら大丈夫だよい。それに、アイツは一人じゃないしねぃ」

不安がるサッチだが、マルコはあまり気にしてなさそう。
それだけ、シアンのことを信頼してるのか、それとも...

(ポケモンの能力、ありゃ下手したら...)

先日魅せてくれたパフォーマンス、それはポケモン達の持つ能力の応用だとシアンは言っていた。なら、ポケモン達の持つ能力の本来の使用方法は...?

(戦う為の能力、か...)

マルコが見つめる先には、ペリッパーに乗り軍艦に近づいていくシアン。
軍艦に乗っている海兵達は、皆上空にいるシアン達には気づいていないようだ。

「ペリッパー、うちがOK出すまで攻撃禁止な」
「...ペリ」(...うん)
「(不満ですって顔だな...)彼処のお偉いさんとこ行ってくれ」

ゆっくり降下していくペリッパー。
甲板の海兵達も、どうやら気付いたらしい。上を見て驚いた表情をしている。

「...んしょっと。お邪魔しまーす!」
「サニー!」(どもー!)

ある程度まで近づくと、シアンはサニーゴを頭の上に乗せたままペリッパーの背から飛び降りた。

「お、お前は...?!」
「?」

シアンの顔を見て顔を真っ青にさせる将校。周りの海兵達からのどよめきも収まらない。

「どーも、海軍の皆さん。ごきげんよう」
「...っ?!総員、構え!」


ガチャッ


「...ちょいまち。何で突然銃向けられなきゃいけねぇの?」
「サニィ?」(さぁ?)

一斉にシアン(とサニーゴ)に向けられる銃。
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