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蒼海の愛し子

第5章 赤髪襲来


「ペリィィィィ!」

ペリッパーの口から大量の水流が発射され、


「ん?」
「あ?」


ばっしゃーん!


白髭と赤い髪の男に容赦なく当たった。

「「「「......」」」」

あっという間にしーんとなる甲板。
そしてその静寂をぶち破ったのが、


「オイ、」









「てめぇら朝っぱらから何やっとんじゃぁぁぁぁ!近所迷惑だろうがこのボケなす共がぁぁぁぁ!!」







シアンの怒声が辺り一面に響き渡り、空気をビリビリと振動させた。









まぁ、そんなこんなで小一時間。

「...と、まぁ、こーゆーことでうちらはここで世話になってんだ」
「成る程な」

と、シアンは赤髪海賊団の副船長であるベン・ベックマンに自分達がここに世話になっている経緯について語っていた。
...先程ペリッパーのハイドロポンプをくらった白髭は昼間っから酒を飲みつつその様子を見ている。

「親父、酒飲む前に身体拭けよい」
「マルコ、俺ぁ今忙しいんだ。おめぇがやってくれ」
「酒飲んでるだけじゃねぇかい...」
「いーなーマルコ、俺もやりてぇ!」
「おめぇがやると親父が燃えそうだから駄目だいエース」



...あり?赤髪は?



「ペェェェリィィィ!」(食らえ人間!)
「うわぁ、ちょ、もうやめろってぇぇぇぇ!ベン、ヘーループー!」
「お頭、自業自得だ」

未だにペリッパーの攻撃を受けてました。
何故赤髪だけがペリッパーに攻撃されてるのか。
それは、

「悪かったなシアン、おめぇの眠りを妨げちまって。だがな、先に仕掛けてきたのはこいつ(赤髪)だ」

と、シアンの雷が落ちた直後に白髭が謝罪(と言う名の赤髪への罪の擦り付け)をしたからだ。
シアンはすぐに「ペリッパー、あの赤い髪の奴、気がすむまでボコボコにしていいぞ」と指示を出した。


ペリッパーの攻撃から赤髪が解放されたのは、それから更に数十分後のことだった。
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