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蒼海の愛し子

第3章 落ちた先は...?


「ここが異世界だとしたら、おめぇこれからどうするんだ?」
「とりあえず、ここに来る原因になったポケモンを探す。うちらはウツロイドに連れてこられた、だから帰る手段もアイツが握ってるはずだしな」
「食扶持はどうするんだ?」
「野宿で凌ぐ。慣れてるし」




「だったらシアン、俺の船に乗れ」




白髭の発言に、シアンだけでなく彼女のポケモン達も船の船員達もみんな固まった。そして...


「「「「えぇぇぇぇぇぇ!?」」」」
「サニィィィィ!?」
「ペリィィィィ!?」


船上に大絶叫が響き渡った。

「親父、本気か?!」
「アンタ、それ本気で言ってるのか?」

船員達だけでなく、シアンも驚きの声を上げた。

「何だ不満か?」
「不満っつーか、見ず知らずの奴に船に乗れなんて言うか普通?」
「そんなこたぁ俺の勝手だ。俺が気に入ったから乗れと言っただけだ」

呆れるシアンをよそに、白髭は何処吹く風。
梃子でも自分の意見を変えるつもりも無さそうな白髭に、先に折れたのはシアンだった。

「わかった。んじゃ世話になるわ。だけど、幾つか条件がある」
「何だ」
「まず、うちのポケモン達に手ぇ出すな。もし傷つけたらそれ相当の仕返しするからそのつもりで。あと、うちらの目標はもといた世界に帰ること。うちらはこれを優先させてもらう」
「それが条件か?」
「あぁ」

白髭は笑みを深くし、大声を張り上げた。

「...,野郎共、宴の準備だぁ!」
「「「「おおぉぉ!!!!」」」」
「は?」

目が点になるシアン。

「オッサン、条件飲んでくれるのか?」
「当たりめぇだ、これくらい守れなくてどうする」
「ありがとなオッサン!」
「オッサンじゃねぇ、親父と呼べ」
「親父、女の子に親父はまずいんじゃ...」
「じゃあパパでもいい」
「え、うち親父いるんだけど...白髭の旦那じゃ駄目か?」
「何でもいい」
「んじゃ、白髭の旦那、お世話になります!」

こうして、白髭海賊団にお世話になることになったシアン。
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