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その先立ち入り禁止!【R18】

第6章 規則なんて・・・


郁翔side

「郁翔さん!待ってください!」

「賢人様?」

走って追いかけてきたのは賢人様だった。

「蓮の事は任せてください。けど、あくまでも親友としてです。執事として蓮を守る事が出来るのはあなたしかいません。」

「しかし、私達の関係はそれ以上になりかねません。それは規則違反。私はいてはいけないのです。」

「そんな事は分かってます。恋をしてはいけない事くらい。」

「だったら・・・」

「でも貴方は好きな人が悲しんでいる姿を放っておけるんですか?」

っ!
蓮様が悲しんでいる姿・・・
放ってはおけない。
でも規則違反をするのはやっぱり・・・

「規則ってそんなに大事ですか?」

「え?」

「俺、正直、規則なんて無視していいと思いますよ。まぁ、法律に関わることはなんとも言えませんが・・・恋愛って自由じゃないですか。好きなら好きでいいと思います。好きになった人がたまたま主人だった。それじゃだめですか?」

「賢人様・・・ありがとうございます。」

俺は再び蓮様のいる部屋に戻る。
部屋を覗くと蓮様は床に座ったままだった。

蓮様の前に片膝立ちで屈む。

「蓮様、私は貴方を愛しています。それでも貴方は私をまた執事として迎え入れてくれますか?」

「なに言ってんだ・・・最初からそのつもりだ。」
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