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その先立ち入り禁止!【R18】

第6章 規則なんて・・・


蓮side

朝食を口に運びながら郁翔と話す。

「お前さ、一人称『俺』と『私』どっちなんだよ。」

「使い分けてます。尊敬している方に対しては『私』です。」

「ふーん・・・『俺』にしろよ。距離遠く感じるから。」

「いえ、でも」

「命令だ。」

「もう、すぐそうやって・・・わかりました、蓮様の前だけにします。」

俺の荷物を持ったまま郁翔が諦めて肩を落とす。

「あと、もう一個。」

「なんですか?」

「俺と付き合え。」

「は?」

「命令だ!!」

「いくら命令でもそれは聞けません。それに貴方はまだ未成年です。俺、犯罪になりますから。」

「んだよ。執事のくせに。」

「じゃあ、貴方は私が警察に捕まってもいいと?」

「それは・・・」

困る。
非常に困る。
やっぱ駄目か。

落ち込んでいると、郁翔が俺に近づき顎に手を添える。
そして、優しくキスをした。

「っ!?!?////」

「なんですか?その反応?(笑)」

「だってお前が急に!////」

「本当に貴方って子供ですね。可愛いですよ?(笑)」

「嬉しくねぇよ!////」

「・・・蓮様がもう少し大きくなったら考えます。今はまだこれまでにしておきましょう。」

大きくなったら・・・
俺と付き合ってくれるのか?

「ほんとか?!」

「はい、大人になったらですよ?」

「うっしゃ!」

早く大きくなりたい。
将来が楽しみだー!

「あ、言っときますが、『考えておく』ですからね。付き合うとは言ってません。」

「な!?お前騙したな!キスまでしやがって!」

「騙してませんよ(笑)だって・・・





この先は立ち入り禁止の関係なんですから。」

郁翔が口元に人差し指を当て、はにかんだ。


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