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その先立ち入り禁止!【R18】

第1章 俺の執事


蓮side

「蓮様?何をそんなにイライラしてらっしゃるのですか?」

「……別にイライラしてねぇし。……てか何であんなにニコニコしてたんだよ、らしくねぇな。タイプな奴でもいたか?」

車の中から賑わう商店街を見つめながらそんな事を聞いた。

「……蓮様はそんなにムスっとしてるから友達がいないのでは?」

「はぁ!?」

「話しかけられたら笑顔で接するのが普通です。そんな顔では相手も不快な気持ちになります。」

「……だったら俺にも普段から笑顔で話せよ。」

「蓮様は特別です。」

特別……?
どういう事だ?

その言葉に少し期待しながら話を聞いていた。

「さっきのは作り笑顔ですよ。」

「だろうな。すぐに分かった。」

「……今の所、本意で心から笑ったことあるのは蓮様と一緒の時だけです。」

「え……?」

俺にしか見せたことない……郁翔の笑顔……
だから特別?

「何で俺の前だけなんだよ?////」

『あなたの事が好きだからですよ』

そんな答えを期待しながらたずねた。
思わず顔が赤くなる。

「そうですね……あなたが……」

「俺が?」

「面白いからですかね。」

「……は?」

「本当に高校生なのかと疑ってしまいます。あまりにも子供すぎて……おかしく……」

笑いを我慢できないのか、クスクスと笑いながら話す。

この……執事……
絶対、俺の事主人として見てねぇな!
普通こんなに正直に言うものか?!

「……郁翔……お前な……」

「あ、申し訳ございません。怒りました?」

「ふんっ!」

俺は一生口聞いてやんねぇとそっぽを向いた。

「蓮様、そんなに怒らなくても……え、本気ですか?」

「……。」
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