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その先立ち入り禁止!【R18】

第5章 どうにでもなれ


蓮side

「郁翔・・・?」

その後も素早い動きで周りの奴らも片付けていく。
今まで見たことの無い目をしていた。
獲物を捕らえる狼のようにも見えた。
相手は銃を持っているにも関わらず、傷付けることなく戦っている。
その強さに呆気に取られ、開いた口が閉じなかった。

全員片付き、俺達の方に向かってくる。

「蓮様を離してください。」

「金はどこだ。」

「そんなものはありません。」

「は?坊っちゃんがどうなってもいいのか?」

後ろから俺を拘束し、こめかみに銃口を押し当てる。

「それは困ります。・・・しかし、お金は渡せません。そこで提案があります。」

「あ?」

「今回の3億、俺が払います。両親の分に追加してください。」

「・・・いいだろう。」

3億なんて無理だ。

「駄目だ、郁翔。」

「蓮様?」

「・・・もうとっくの前に借金は返済済みだ。」

「・・・は?」
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