第5章 どうにでもなれ
蓮side
身体中が痛い。
動けない。
殴られ続け、もうすぐで時間切れ。
「あーあ。あと5分。見捨てられちゃったのかな?」
別にいい。
誰も傷つけなくて済むなら。
俺だけで充分。
「郁翔も来ねぇな。好きな奴より自分の命か。」
「可哀想な坊っちゃんだな(笑)」
・・・郁翔はそんな奴じゃない。
「そろそろ時間だな。カメラ用意しろ。送り付けてやる(笑)」
俺の頭に銃を突きつける。
もう終わりだ。
抵抗も出来ない。
大人しくしてるしかない。
「最期に残す言葉は?」
「・・・ない。」
「そう、なら・・・死んでもらう。じゃあね・・・」
その瞬間、1人の男が突然倒れた。
倒れた奴の後ろから現れたのは、郁翔だった。