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その先立ち入り禁止!【R18】

第5章 どうにでもなれ


蓮side

「父さん!」

実家に戻り、父さんの部屋に1番に駆け込んだ。

「蓮、帰ってたのか?」

「郁翔は今どこにいるの?!」

「あー郁翔君か。彼は連の執事を辞めると電話をして来たよ。何処にいるかは分からないな。」

「そんな・・・」

なんで俺に黙って出ていってんだよ。
挨拶くらいしろ。

「蓮・・・何かあったのか?」

「何も・・・なんで辞めたんだ?・・・」

理由が分からない。

せめて・・・俺の想いを伝えたかった。

「父さん、どうにかして郁翔の場所わからない?連絡先でもいい。」

「あ、連絡先なら・・・」

「分かるの?!教えて!」

それさえわかれば・・・

「いいけど・・・そっとしておいた方がいいんじゃないか?郁翔君も人間だ。彼なりの考えがあるんだ。」

そう言いながらも、父さんは連絡先を書いた紙を渡してきた。

「いいな。あまり深追いするな。」

「分かってる。」

その紙を握り締めその場を離れた。
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