• テキストサイズ

その先立ち入り禁止!【R18】

第4章 あくまで執事として


蓮side

1週間が経った。
郁翔は俺に付いてくれることになり、結局、参加する事になった。

「郁翔ー。変じゃねぇか?」

「はい。とてもお似合いですよ。」

スーツの身だしなみを整え会場に向かう。

「郁翔。入る前に確認していいか?」

「はい。なんでしょう?また身だしなみの確認ですか?」

「いや、そーじゃなくて・・・お前、俺の執事だよな。ずっと側にいてくれるか?」

「当たり前です。」

「・・・守ってくれるか?」

「はい。命かけても。」

「そっか。ならいい。入るぞ。」

俺は勇気を出して、会場に入った。
その瞬間。

「あ、蓮様では無いですか!大きくなられて!」

「まぁ、奥さんに似たのですね。綺麗な顔立ちです。」

「ど、どうも・・・(汗)」

父さんの会社の人達が俺に声をかけてくる。
が、何人かは郁翔に釘付けだ。

「蓮様、西園寺様がお待ちです。そちらに向かいましょう。」

「おぉ。」

父さんがいるのは奥の方。
隣には犬塚がいる。

「・・・父さん。」

「おぉ。蓮。来てくれたか。」

「うん。・・・犬塚さん、本日は誕生日おめでとうございます。」

「ありがとう。久しぶりだね。元気だった?」

「はい。なんとか。」

「よかった。えーと・・・その方は?」

郁翔の方を見て首を傾げる。

「申し遅れました。私、西園寺蓮様の執事。櫻木郁翔と申します。」

「なるほど。蓮君の執事か。宜しくね。」

「はい。よろしくお願いします。」

丁寧にお辞儀をする。

「蓮様。飲み物を取って参ります。」

「まっ・・・」

郁翔の袖を掴み止める。

「・・・ごめん。やっぱいい。ここで待ってる。」

「承知しました。」

大丈夫。
父さんもいるし。
/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp