第3章 構って欲しいだけ
蓮side
3回のノック音の後に郁翔が入ってくる。
「蓮様、具合の方はどうですか?」
「……変わんねぇ……体がだるい。」
頭痛も酷くなってきた。
「そうですか……1度病院に……って薬飲んでないじゃないですか。」
「うっ……」
「体の不調を訴える前に薬を飲んでください。」
「……やだ……」
「何故ですか?」
「だって……苦いもん……////」
「……子供ですか?いや、子供でしたね。」
「あん?」
「薬なんですから苦いのは当たり前です。ほら飲んでください。」
郁翔が俺に薬を近づける。
それを懸命に拒んだ。
「……分かりました。だったら……」
急に手に持った薬と水を口に含んだ。
何する気だ?
すると、俺の両腕を掴み口付けをしてきた。
「んっ!?////」
ゴポッと音をたてて、お互いの口の間から唾液と水が混じった液体が伝って流れてきた。
口付けじゃなくて口移しだ。
「んぐっ……ぷはっ……はぁはぁ////」
「これで飲めましたね……」
舌まで絡んだ……
ただの口移しなのに興奮してしまって頭の中が真っ白だった。
「あっ……はぁ////」
口は開いたままになり、涎が流れてきた。