第3章 構って欲しいだけ
蓮side
今日はやけに優しいな。
俺が熱出したからか?
郁翔は俺の側で看病してくれていた。
「蓮様、今日は学校を休まれてください。連絡も入れておきます。」
「あー……うん。ありがと。」
賢人にも連絡しとこ……
心配するだろうし。
そう思い携帯を取り出す。
「蓮様、具合が悪い時に携帯なんて触るもんじゃありません。」
取り上げられた。
お前は俺の母親か。
「賢人に連絡入れるだけだ。」
「だったら私が伝えておきます。」
はぁ!?
なんでお前が!?
「いいよ!自分でするから!返せ!」
「熱が下がるまで駄目です。」
この執事はぁぁ!
とことんムカつく奴だな!
さっきまでは優しいって見直そうとしてたのに!
訂正だ!訂正!