第2章 新しい友達
蓮side
「着きましたよ。」
「おぉ。」
いつものように学校の前に車を停め、扉を開けてくれる。
「はい、行ってらっしゃい。」
「……行ってきます……」
鞄を受け取り、門に向おうと足を運んだ時誰かとぶつかり勢いで前に転んでしまった。
「いって……」
「蓮様!大丈夫ですか?!」
郁翔が駆けつけてきて体を起こしてくれた。
「あ!わりぃ!怪我ねぇか!?」
そう言って声をかけてきたのはさっきぶつかってきてきた生徒。
「え、あ……おう……////」
あまり人と話したことの無い俺は戸惑い返事が微妙な感じになってしまった。
後ろではそんな俺を見て郁翔がクスクスと笑っていた。
コイツは……すぐに俺を馬鹿に……
「よかった。あ、俺急がねぇと!じゃ、またな。」
「ま、また……」
そう言って校門に急いで向かって行った。
「蓮様も急がないと遅刻になりますよ。」
「え?」
キーンコーン♪
しまっ……予鈴のチャイム!!
俺は急いで校門を走り抜けた。
ギリギリ鳴り止む前に入る事ができた。
郁翔の野郎……もっと早めに送れっての。