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青い果実 2【NARUTO】

第1章 帰郷



名家の一族、宗家の邸宅。

その庭で、彼女は修行をしていた。


久しぶりに見る彼女もリエと同じく、昔は短かった髪を伸ばしていて
綺麗に真っ直ぐ伸びた髪は、彼女の誠実さをそのまま表したようにも見えた。



「ヒナタ」


修行がひと段落ついたのか、タオルで汗を拭う彼女に、リエはそっと声をかける。


その呼びかけに振り向いた日向ヒナタは、リエの姿を見て大きい目をさらに大きくさせた。


「ただいま」


笑顔でそう言葉をかけると、ヒナタの目にみるみる涙がたまっていく。

持っていたタオルを落とし、ヒナタはリエに駆け寄りその身体を抱きしめた。


「リエちゃん…リエちゃん!!」

「ごめんねヒナタ。相談も何もしないで、勝手に出て行ったりして。たくさん心配かけたよね。本当にごめんなさい。でももう、私は大丈夫だから」

そう言うリエの顔からは確かに、あのときのような悲愴感は感じられなかった。

ヒナタが大好きな笑顔で、今ここにいる。

「うん……うん。おかえりなさい、リエちゃん!」

涙を拭いながら、ヒナタも笑顔でそう返した。
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