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ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】

第2章 【本編添い】コールセンターに彼が来た





電話が切れる合間合間に聞き耳を立てていると意外にも順調に業務を進めていてほっと胸を撫で下ろしたのも束の間


「は?何言ってるか解らないんだけど」


私の耳に飛び込む台詞はとてもじゃ無いがお客様に投げるには乱暴な言葉だった


「ちょっと、丁寧に話してくださいっそんなん言うたら駄目ですっ」


小声で注意すればチラリと此方に視線を向けた後に


「君のせいで叱られた。もう良いよ、バイバイ」


と言って通話を終了させてしまった
アポインターとしてあるまじき行為である


「もぅっ!しっかりしてください!」


「…………。」


思い切り眉を潜めた彼は其れでも次の番号をコールした


正直自分の業務所では無い………
彼のせいでクレーム対応の方が大変な目に合ってしまう……

しかし彼は意外にも午前の内に三件の成績を上げた

私はというと彼が気になって仕方なく、未だ0件のままだった


昼休み


藤木がデスクに身を乗り出してニヤニヤと嫌な顔を向ける


「さーや~!誰よ誰よ!知り合いやろ?!」


気の良い奴なので全くの不快感は無いのだが、何せ目立つ彼へは沢山の視線が刺さり只でさえ注目されているのだ。勘弁して頂きたい。


なんて思っていた私とは裏腹に


「恋人だよ。」


さらりと言ってのけた彼は事も無さげにペットボトルの水を飲んだ


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