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ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】

第2章 【本編添い】コールセンターに彼が来た




2月のある日


コールセンターで働き始めて早数年


アルバイトながらそこそこ成績も良く、基本業務は慣れの一言に尽きるので新人さんの質問にも答えられるくらいには熟知している


今日も私は無機質な雑居ビルに向かう

勿論仕事の為である


突然異世界からやって来たイルミ様との素敵生活の為にもバリバリと成績を取らなければ!なんて意気込みを胸にオフィスの扉を開く


………私は腰が抜けそうに成った…………


見知った同僚や先輩達に紛れて一際目立つ異彩を放った存在から視線を外せない


「………な、なんで………」


動揺を隠しきれない私を悠々とした所作で眺めた彼は間違い無く自宅に居る筈のイルミさんで

驚きの余り口をパクパクさせる私に彼は実に間の抜けた声で


「やぁ、さっきぶり」


なんて台詞を投げ掛けてきた


この衝撃を例えるなら冷蔵庫を開いたら何時も履いている筈のスニーカーが入っていた様な驚きだった


「………あ、……ああ……」


なんて言葉に成らない声を上げる私に彼は事も無さ気に隣に腰掛けた


仕事が始まり台本を読む私だが隣で研修を受ける彼が気になって仕方がない


台本を読むだけなので直ぐにクリアしたらしく彼は私と同じ様にヘッドフォンを付けて与えられた業務を始めている


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