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ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】

第6章 DNH企画 私とターゲット




瞬間ドキドキと高鳴る鼓動


私は何を聞かれているのだろう


好き…………?!?!



「す…………えっ……?!?!」



酷く動揺して頬が熱い


只口をパクパクさせる私に彼は


「顔真っ赤だよ?本当に好きなんだね、お酒。」


意地悪に瞳を細めるとクスリと笑みを溢した


「あ、あぁ!お酒!お酒めっちゃ大好きです!!!」


馬鹿みたいに響いた私の声にグラスを差し出され乾杯する


騒がしく脈打つ心臓が落ち着かない

………こんな事予想もしていなかった…………


無表情を崩して見せた笑顔は不適な程に魅惑的で私は自分の気持ちを誤魔化す様に酒を煽った





_________"



時刻は21時を過ぎ、残業厳禁の社内には私達以外に人影が無かった


随分と飲んだ気がするが酔いが回らなかったのは気を張っていたからだろう


広い社長室には壁ガラスから満天の夜景が望みシンと静まり帰った室内に私のヒールが響く


「残業手当ては付けるよ。コーヒー入れてくれない?沙夜子も何か飲んで酒を覚ましてから帰ると良いよ。」


「………はい」



ブラックコーヒーが湯気を上げる


彼は無表情で何を考えているか全く解らない人物だった


レストランで酒を飲みながら交わした会話は私のプライベートに関する下らない事ばかりで彼の素性や思考は全く読み取れなかった


…………しかし休憩室に昼間は無かった袋の中身は紅茶で

レストランでの会話中私がコーヒーは飲めないのだと話した事を思い出す


其れを聞いた彼が部下の誰かに購入させ用意していたとしか思えない代物に私の気持ちは酷く揺らいでいた


……………ミステリアスだかその実とても優しい人なのではないだろうか………………


私は確実に彼に惹かれていて


このままでは日を追う毎に暗殺の確率が減少して行くのを感じた




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