ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】
第6章 DNH企画 私とターゲット
午前中はテキパキ業務をこなす姿勢や的確な指示から出来る上司だという印象を受けたがプライベートはかなり不思議な人らしい………
昼食にしては豪勢過ぎる料理の数々
そして傾けられる赤ワイン
「…………えっと………まだ仕事が残ってるのにお酒飲んで………」
「何?俺の注いだ酒は飲めない?」
「いえ!!じゃなくて……ちょっと仕事が心配なだけで………」
「1日くらいサボっても平気な量を午前中に終わらせたから問題は無い。」
なんて言いながらグラスを上品に傾ける姿に唖然としてしまう
出来る上司というのは間違い無いが大変マイペースな人だと言う事が解った
「……酒が好きだって聞いたんだけど…………」
なんて呟きに変な声を上げた私は完全に彼のペースに乗せられていた
「………ど、何処でそんな事!」
「前会社の社長。君が前に勤めていた会社は俺の子会社でしょ?………ところで君、名前なんだっけ」
「は、はい………えっと沙夜子です!」
なんて笑顔を作りながらもそんな設定が組み込まれていた事を知らずに焦って声を裏返していると
「……で、好きなの?」
「え?!」
目の前の彼は首を傾げながら大きな瞳で私を見詰めていた