ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】
第6章 DNH企画 私とターゲット
…………しかし未熟とは言え暗殺者の私の背後に…………この男…………ただ者では……………
…………いや…………私があまりのプレッシャーから警戒を怠ってしまったのだろうか………
「それと……社長じゃなくイルミで良い。これは命令だ。」
然り気無く私の手からマグカップを奪ったターゲットは視線を私のポケットへと落とした
途端に冷や汗が背中を伝う
…………気取られたか……………
しかし、ふぅっと息を吐いた男は表情1つ変えず背中を向けると
「飲み物は君の欲しいタイミングで自由にして良い。好みの物が無いなら経費で買い足して。」
「……………」
「………返事は。」
「………っはい!!!」
此方を確認する事無くそのまま給湯室を出て行った
…………たまたまタイミングを逃してしまったが気付いてはいない様だ………
バクバクと早い心臓を押さえながら詰まらせていた息を吐き出す
………しかし威圧感のある人だ………座っていてもそうだが隣に並ばれると見下ろす視線に行動が制限されている気さえする………
見掛けより随分と長身なのも原因なのだろうけど………
(……………180センチは超えてるのかな…………?)