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ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】

第1章 イルミ先生と私






廊下の先の薄暗さ

人気の無い教室

目に付く物全てが不気味でぶるりと身体が震える


………正直めちゃくちゃ怖い。


学校の怪談なんてものがある通り学校は怖い話の苦手な私には賑わいが無いと薄気味悪かった


しかし待てど暮らせど先生は来ない…………


入れ違いに成るのは不味いと思いながらも私は職員室へ向かい扉を開いた


「……失礼しまーす……」


ガヤガヤと忙しない室内で先生の背中を見付けて私は度肝を抜かれる

他の先生に居場所を訪ねるだけの予定だったのに先生は平然と座っていたのだ


………まぁ、一生徒の私なんかより多忙だろうしプリントの採点でもしているのかと近寄れば他の先生から貰ったのかお土産らしき煎餅を黙々と食べていて独断忙しそうには見えず困惑してしまった……


「あの……先生……」


「……ん?……あ。」


おずおずと言葉を掛ければゆっくりとコマの付いた椅子が此方を向いて先生はキョトンと固まった後にサクッと音を経てて残りの煎餅を食べた後に


「ごめん。忘れてた」


と単調に言って除けた


「っ………えっと」


まさか忘れられていたとは……ショックを通り越して唖然としてしまう


「今からでも平気だよね。」


「………はい……」


クリっと首を傾げた先生に私は素直に返答するしか無かった



___________"



その日からほぼ毎日私は多目的室に居残りを強いられている


理由としては意識していなかったが学年で一番数学の成績が悪いらしくこのままでは受験戦争で戦死する事は確実だからだと伝えられた



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