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ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】

第3章 俳優イルミさんとマネージャー





彼は流石売れっ子なだけあり高級マンションに住んでいる

しかし室内は必要な物だけあり、酷くシンプルだ。

番組等で貰った物は興味が無いらしく私に全て押し付けてしまう為に私の部屋は散々だが今は置いておく


キングサイズのベッドに未だ突っ伏している彼はサラサラの髪をシーツに流してどうやら裸で眠っていた様で引き締まった上半身を惜し気も無く披露していた


熱くなる頬に気付かないふりをして彼を揺り起こす


くぐもった声を上げた彼は格闘する事20分、漸く上体を起こした

厚い胸板に綺麗に割れた腹筋、髪をくしゃりとかき上げた彼は気の抜けた表情で呑気に「おはよう」と言った


「おはようございます!玄関で待ってます!行きますよ」


「………んー。」



ドキドキと高鳴る胸を必死に抑える


………以前も今日と同じ様に彼を起こしに来た際、彼のベッドルームから人気女優が出て来た事があった

他にも有名モデルや歌手等、誰でも知っている一流タレントばかりで目が眩みそうな程綺麗な人ばかりだった

恋仲なのか聞くと


「別に誰とも付き合って無いけど。」


なんて単調に言った彼。

私はスキャンダルは困ると言って厳し目の注意をした
内心ショックと嫉妬でぐちゃぐちゃだったがきらびやかな世界に生きる人々は近くに居ればいる程遠く感じて手の届かない世界だった


無謀で身の程知らずの恋だ。

この恋心は一生内に秘めようと決めている


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