第13章 2度目の初めまして
『ねぇ──朝日奈家のお姫様?私の為にどこまで堕ちてくれるの?』
皮肉った言葉と絵麻の眼前にある美しい微笑み
どこまでが本心なのかが分からない
絵麻は目を見開いたまま固まってしまった
『私は絵麻さんみたいに綺麗じゃないの。それじゃあね、お姉ちゃん』
そう言うとはゆっくりと立ち上がる
美和「…っちゃん!」
『…さようなら』
コツン、コツンと松葉杖だけの音が響き渡り、すぐにドアが閉められた
まるでの心のように
重くのしかかる
美和「……書類も完璧…」
ほらっと美和は右京に見せると、右京もその完璧過ぎる書類を見て固まった