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好きになってはいけない相手
第13章 2度目の初めまして
バンッと扉が大きく開かれた
『絵麻さん』
絵麻「お願い……私を1人にしないで」
『っ…絵麻さんは1人じゃないですよ』
絵麻「けどそんな大怪我で2週間後にはアメリカは無理だよ!」
そう言って泣く絵麻の頬をソッと撫でる
『…私が歩道橋から落ちた時…わざとその手を掴まなかったと言っても?』
絵麻「──え?」
『あの距離なら伸ばしていくれた棗さんか、光さんか、絵麻さんの手を確実に掴めましたよ』
ニッコリと微笑むは誰なのか
本当に今までのなのか
まるで別人だ
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