第13章 2度目の初めまして
麟太郎「待って!」
『っ!』
松葉杖が足に絡まって倒れて、丘から転がってしまう
麟太郎「大丈夫かい?」
『っ…どうしてここに…』
痛みで顔が歪むは今までずっと我慢してたと気付いた
麟太郎「……病院から脱走したって連絡が来てね。探したんだよ」
『!だからって!』
何故ここに来たのかと瞳が怒っている
麟太郎「みんなに心配かけたんだよ?」
『っ…今更…』
麟太郎「え?」
『今更なんですか!絵麻さんの事を私に押し付けて…私の事なんか放置して!麟太郎さんに言いましたよね!?一人暮らししたいって!何度も何度も!』
ポタポタと血が流れる
今までの心の傷と、今の傷は癒えてない