第13章 2度目の初めまして
『はぁ…はぁ…』
体力が落ちてる
けど捕まる訳にはいかない
最終電車に乗って私はある場所を目指す
『着い…た…』
懐かしい場所
それは今まで来れなかった両親が眠る墓
『よい…しょ…うわっ!』
骨折していた足が上手く動かず丘から転がってしまった
『っ…いたた…』
ふと見ると血がポタポタと落ちている
『……はぁ…』
静まり返っている墓地は海の音が響く
『海…』
お墓を綺麗にするのは朝にしようと思い、近くの海へ行く
松葉杖は大変だけど何とか海へ辿り着く
『よいっしょ…』
落ちた体力で歩くのはかなり消耗する