第13章 2度目の初めまして
『あ…祈織さんにお願いがあるんですけど…』
祈織「何かな?」
『私の部屋ってあるんですよね?』
記憶が混乱している為、あるのかないのか分からないというは困った顔して聞く
祈織「あるよ」
『じゃあ…あの…明日でもいいんですけど…鍵のついた金庫があるんですがそれを持ってきて貰えませんか?』
多分、私の癖で机の一番下にあると思いますと伝えると、は静かに目を閉じてしまった。
祈織「ちゃん?」
『………』
寝息すら聞こえない部屋の中は余りにも静かで祈織は嫌な記憶がフラッシュバックしてしまい、を揺さぶる