第13章 2度目の初めまして
『助けたい…のに…』
点滴が効いたのか静かになる病室
看護師「可哀想にね…」
看護師「過去の記憶がずっとだもの…」
3歳で経験するには過酷すぎる
しかも今は幼児退行状態
大きくなった身体でやっと助けられると思っている
麟太郎「ごめん…ごめんな…」
雅臣「……僕たちがいるからですか?」
雅臣君の言葉に僕は首を振る
麟太郎「はまだ混乱しているんだ。何度過去の事故を繰り返し、繰り返し見続けてる」
精神的にも肉体的にも回復が遅いのはそのためだ
本来なら精神科にもかからないといけないが今はそれすら出来ない
無力な僕を許して欲しい
麟太郎 side終