第13章 2度目の初めまして
泣き声は扉の外まで聞こえてくる
それは聞いてる方も苦しく辛く悲しい泣き声
『あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!なんで…!なんで…私…生きてるの?』
その問いに答える者はここにいる
僕たちが望んでいるから
けれどは望んでなかった
深く刺さったフロントガラスの跡は今でもくっきりとある
自分の両親を助ける為、小さいながらも必死に手を伸ばした姿
葬式には棺桶しかなかった
の身内は誰1人を引き取ろうとせず、遺産相続で揉めた
全ての遺産はに入ったが、それを使う事は無かった
バイトをして稼いだお金は全部将来の貯蓄としていた