第13章 2度目の初めまして
麟太郎 side
暴れているをただ見つめているだけしか出来なかった
抱き締めたい、大丈夫だと甘えていいと伝えたい
けれど──…
『…!』
美和さんには悪いがやはり僕はを愛してる
抱き締めるとポスンと収まる小さな体
麟太郎「僕が傍にいるから」
『っ……』
驚いたように僕を見る
『あの…なんで…?』
困惑すら浮かんでいる
愛しすぎて手を離したくなる
ずっとそうだった
麟太郎「愛してるからだよ」
『愛って…なんですか…?』
そうだね。は“愛”を知らない
いや…違う…忘れてしまったんだ
麟太郎「愛してるよ」
軽い様に言う僕を、キョトンとした顔で見つめる
本当に愛してる
自分の子供じゃなかったら…きっと今すぐにでもキスをしてしまうほどに