第13章 2度目の初めまして
それから大急ぎでサインされた為、大人しく拘束具を付けられて寝ている
身動き1つ取れない為全て点滴だ
『…あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!待って!置いてかないで!』
脳が混乱している為、繰り返すのは過去の事故の記憶
ガシャンガシャンと拘束具とベッドが軋む
『お願い!待って!助けるから…!』
隠していた傷は、心は傷付き伸ばした手は何も掴まない
痛み、苦しみ、傷付き、それでも手を伸ばす
医者「すぐに精神安定剤を!」
看護師「はい!」
の面会は謝絶
誰も会えない
けれどお見舞いの品は届けられている