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好きになってはいけない相手
第12章 真実
光 side
目の前での拒絶に絵麻は固まっていた
それほどまで甘く育てられていた
守られてばかりのお姫様
『…もういいですよね』
そう言うとは背を向ける
雨で濡れた服は肌に張り付いていて、大きな傷跡が見え隠れしていた
自分を犠牲にしても助けようとしたのに叶うことはなく、の身体と心に傷を残した
絵麻もその傷跡を見て固まっている
風斗が良く“馬鹿なお姉さん”って言うが本当ね
知らなかった、分からなかったと言うだけ
光「待ちなさい、」
『……』
は一瞬だけ足を止めた
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