第12章 真実
は夕暮れの公園にポツンといた
子供達が笑顔で親と帰っていくその様子をただただブランコに乗って見つめる
『……はぁ…』
ブランコを揺らすとキィキィと小さく鳴る
ふと見るとまだ遊んでる子供が1人
けれどそれもすぐに母親に呼ばれて帰っていく
『……良かった…』
迷子じゃなくて
ひとりぼっちじゃなくて
ガランとした公園に1人
けれど寂しいとか悲しいとかは無い
は公園にポツンと置かれた玩具のピアノを見つけるが弾く気が起きず雨風に打たれない場所に移動させた
公園にある山のような土管の中に入る
上を見上げると丁度一番星が見えた