第12章 真実
そこには──…
朝日奈キョーダイと麟太郎と絵麻が居た
『なん…で…』
はパッとその場から逃げ出した
追いかけて来る足音
それは1つまた1つと消える
けれどどれだけ走っても消えない2つの足音
棗「おい!!」
昴「待てって!」
陸上をしていた棗とバスケをしている昴
この2人からは逃れられそうにない
だが、は捕まる気もない
自分の身体の小ささを活かして細い路地裏に入ってしまった
流石に棗と昴には入れない場所だ
棗と昴は諦めるしかない
『っ…!』
路地裏で息を飲み込んだ
そこに居たのは祈織と琉生だった