第12章 真実
それからは教会で住むようになった
携帯も解約して、貯め込んでいた貯金で生活だ
朝日奈家はお葬式のようなムードになっている事すら知らない
麟太郎と美和が探し回っていることすら
『んー!今日はいい天気だからお布団と洗濯干せるー!』
ルンルンで洗濯物を干していると、小鳥が寄ってくる
『あっパンねだりに来たの?』
そう言うとパン屑をパラパラと巻く
そんな穏やかな一人暮らしは唐突に終わりになる
麟太郎「!」
その声に驚いて鳥は飛び立ち、は、あっ…と悲しそうな声を出すが、すぐに声の方に顔を向ける