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好きになってはいけない相手
第10章 家族旅行
正臣 side
ちゃんといると近くて遠い感覚に陥る
決して僕達には踏み込ませないという壁がある
弥もそれを感じて何とかちゃんに近付こうとするけど、お見通しなのかな…
スルッと逃げてしまう
『風が出てきましたね』
そう言って立ち上がるちゃんだけど何処か遠い
『正臣さん?』
そう言って細く白い手が向けられる
正臣「あぁ…うん、そう…だね」
触れた手は冷たくて、ビックリする
『あぁ…すみません。私体温低くて…』
手を引っ込めようとするちゃんの手を掴んだ
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