第9章 昴の誕生日
私もですと言えたらどんなに良いか
けれどには言えない
絵麻は喜んで嬉しいですと言うだろう
『…大袈裟ですよ、琉生さん』
琉生の優しい香りに泣きそうになる
琉生「本当にそう思ってるよ」
『っ…る…いさん』
小さな身体が小さく震える
琉生「ちゃんは頑張り屋さんだから、休んだって良いんだよ」
『……ご飯作りますね!』
少し泣きそうな顔をして微笑むに琉生の腕からスルリと逃げるようにキッチンへ行ってしまう
『琉生さん、紅茶と珈琲どっちが良いですか?』
琉生「ちゃんは?」
『私は珈琲ですよ』
琉生も僕もそれでいいよと微笑む
No side終