第9章 昴の誕生日
は予習をしてない事を思い出し、テーブルランプをパチッと付ける
『…お2人共熟睡ですね』
クスクスと優しい声が静かな空間に溶け込む
だが、すぐにその微笑みは崩れそうになる
『…迷惑…か…』
絵麻が居なくて良かったと思うが、も良いですよとは言ったが、気持ちは晴れない
家族としても、妹としても、どっちでも無い
ハッキリ言ってしまえば赤の他人だ
『っ…』
グッと歯を食いしばる
これじゃ2人が起きた時に驚くと思い、ペンを置いて外へと出る
起きても大丈夫な様に少し走ってきますというメモを残して