第9章 昴の誕生日
ケーキは右京が切り、そろそろお開きにしようと言う話になるが、案の定昴は椿に捕まった
『お酒飲まれるのでしたら冷蔵庫に簡単なおつまみありますので』
頭を下げては自室へ戻るが、プレゼントを渡してなかった事を思い出す
『あっ…!お姉ちゃんは渡してたよね…忘れてた…』
どうしようかと悩むが渡さないと全員にお礼も出来ない為、ラッピングされたリストバンドを手に大人達が飲んでいる5階フロアに向かった
『あの…「っ!俺は女と生活なんて嫌だったんだ!」……』
大声で言われた拒絶の言葉には固まった